保土ヶ谷 キッチンリノベーション

2023.08.01(火)

■与条件

既存キッチンの周りにあるチーク材の腰壁を残しつつ、既存キッチンを解体撤去して

新規キッチンに入れ替えたいというご要望でした。

また目隠しとなっている天板から上の腰壁をカットしたいとのご要望でした。

■レイアウトについて、造作工事について

キッチンをL字型にレイアウトすると角の部分がデッドスペースになりがちなので、

I型で2列にレイアウトを変更しました。シンクの位置はそのままで、コンロの位置を変更することで

使いやすいさを向上させつつ、収納力を上げるプランです。

※IHコンロを採用することでレンジフードを循環型に変更できるので、レイアウトが自由になります。

腰壁を残しつつ既存キッチンを解体撤去して、さらに腰壁を新規ステンレス天板の下端ぴったりで丸鋸でカットする

という少し難しい作業でしたが、想定通りに作業できました。

■素材について

既存の床壁天井すべてがチーク材でできており、とても重厚感のあるキッチンです。

通常のステンレストップは板厚1mmなのですが、ステンレスの無垢板(板厚4mm・バイブレーション仕上)で施工することにより、チーク材の壁に負けないくらい迫力のあるキッチンができました。

金属の無垢材で4mmも厚みがあると、その重厚感がキッチンの空間のなかでとても良いアクセントになります。

例えば「突板ベニヤ」よりも「無垢の木材」に感じる重厚感のようなものが、ステンレスの「鉄板」ではなく「無垢材」を使用することにより重厚感のある空間を演出します。さらにバイブレーション仕上にすることで金属の塊から高級建材へと生まれ変わります。

バイブレーション仕上はヘアライン仕上よりも少し高い材料ですが、傷が目立たないという長所もあるので、美しさと使いやすさを兼ね備えた天板としてオススメです。

開戸・引出前板は本来ならばチークの無垢材で御提案したいのですが、白華現象を避けるために「アイカのポストフォーム扉(メラスクープ扉)」で御提案しました。白華現象は濡れた手で扉や引出を触ってしまうと水分で白く濁ってしまう現象です。アイカの面材は種類が豊富なので近い色合いのものが選べました。

設備機器リスト

ポストフォーム扉・メラスクープ扉:アイカ TK-6207K

ステンレストップ トヨウラ製

バスケット小 WB-430(トヨウラ)

IHクッキングヒーター:ガゲナウ CI290111

食洗機:ボッシュ SMI69N75JP

水栓:DELTA 9159T-AR-DST

グラスリンサー:GR250-AR

ディスポーザー:エマソン AC105-B

エクレア:ワイヤーシェルフ